← 教科書にもどる
72k

大運と転換期

10年ごとの運の流れと、その変わり目の読み方

大運とは?

四柱推命では「大運(たいうん)」という見方を用います。

大運とは、10年ごとに移り変わっていく運勢の大きな流れのことで、人生全体の流れをつかむための指標になります。

POINT
大運=10年ごとの運の流れ

転換期について(大運が変わる時)

人生には、深く思い悩んだり、進むべき方向を見失ったりする場面があります。四柱推命の視点で見ると、そうした時期には「転換期」が関わっていることが少なくありません。

ここでいう転換期とは、多くの場合「大運が切り替わる時期」を指し、10年運が入れ替わっていくタイミングと考えます。

転換期に入ると、次のようなことが起こりやすくなります。

大運の変化の捉え方(通変星の影響)

ここからは、やや専門的な四柱推命の技術的な話に入ります。

大運はそれぞれ通変星(つうへんせい=日主から見た10種の星。十神とも)が受け持っており、その通変星の性質から、その10年の吉凶・暗示・テーマを読み取っていきます。

転換期には、「どの通変星から、どの通変星へ移っていくのか」を見ることで、この先の方向性を見通すことができます。

通変星ごとの「10年」の性質

大運の各10年を受け持つ通変星の性質を一覧にしました。変化の読み解きは、この「変わる前」と「変わった後」を照らし合わせて行います。

比肩自分の軸となる人・仕事・場と出会い、人生の土台になる出来事が起こりやすい時期。個性がはっきりして、独り立ちへの流れが強まる。単独で動く色合いの濃い10年。
劫財進路や選択に迷いが出て、試しながら情報や経験を集めていく時期。新しい挑戦や掛け持ち、副業・事業の広がりが進み、仲間と組んで動く場面が増える。体調管理は忘れずに。
食神夢中になれる仕事や趣味と巡り合い、才能が開いていく時期。恋にも活気が出て前向きになれる半面、わがままが顔を出しやすく、食べ過ぎや生活リズムの乱れに注意。
傷官腕や専門性が磨かれ、資格を取ったり活かしたりしやすい時期。一つに深く集中する力が高まる。別れや寂しさ、心の揺れ、転職が起こりやすい面も。
偏財自分への投資に力が入り、実力が伸びる時期。出費は増えがちで多忙になり、人とのつながりや興味の幅が広がる。人間関係のもつれには用心を。
正財目標へ向けて着実に積み上げ、手ごたえのある成果をつかむ時期。パートナーとの絆が育ち、暮らしが整い、蓄えも増えて、落ち着いて過ごしやすい10年。
偏官重圧や試練を受け、厳しい経験を糧に成長する時期。関わる物事の規模が大きくなり、人をまとめる立場に立つことも。もめごと・心身の疲れ・対人には注意。
正官仕事運・昇進運が上向き、仕事に打ち込める時期。伴侶運も上がって安定感が増す。半面、自尊心が高くなりやすいところも。
偏印変化や移り変わりが増え、暮らしや気持ちが揺れやすい時期。関心があちこちへ広がり、ひらめきが冴えて新しい発想が生まれる。自由に生きたい思いが強まる。
印綬人気運や発表・発信の運が高まる時期(出版などにも縁)。安定を求めて学びや趣味に打ち込み、周りの後押しを受けやすい。落ち着いた空気の10年。

大運の変化・読み解き集

「変わる前 → 変わった後」の通変星の組み合わせごとに、流れの読み解きをまとめました。緑=良い方向に転じる例/赤=マイナス方向に転じる例です。
※本ページは各通変星の意味を要約・再構成したものです(原文の転載ではありません)。

比肩から変化するとき

比肩→劫財
前(比肩)核となる人・仕事・場との出会い/要となる出来事/独自の個性/単独で動く
後(劫財)選択肢や方向に迷う/並行して進める/副業や事業の広がり/仲間と組んで動く
良い例 一人で進めていたスタイルから、仲間と組む動きへ。/中心となる本業に加えて、副業や事業の広がりが生まれてくる。
比肩→印綬
前(比肩)核となる人・仕事・場との出会い/要となる出来事/独自の個性
後(印綬)発信・発表の運が高まる/研究や趣味に打ち込む/後押しを得られる
良い例 手にした個性に探究心が加わり、さらに深まっていく。/人気や良い結果を掴み取りやすくなる。
比肩→傷官
前(比肩)核となる人・仕事・場との出会い/要となる出来事/独自の個性
後(傷官)技術が磨かれる/資格の取得・活用/別れが生じやすい/心の揺らぎ/転職が増える
良い例 手にした個性が、確かな技術へと育っていく。
マイナス例 出会った大切な人と、次の10年で別れてしまうこともある。

劫財から変化するとき

劫財→比肩
前(劫財)選択肢や方向に迷う/並行して進める/副業や事業の広がり
後(比肩)核となる人・仕事・場との出会い/要となる出来事/独自の個性
良い例 迷っていた物事を一つに絞り込める。/並行させていた複数のスキルを一本にまとめ、自分らしさとして確立できる。
劫財→偏印
前(劫財)迷いながら情報を取り込み経験を重ねる/並行して進める/副業や事業の広がり
後(偏印)変化・移動が多い/生活や気持ちが揺れやすい/アイデアや発明が生まれる
良い例 迷って止まっていた気持ちがほぐれ、身軽に動けて移動や変化が増える。/蓄えた知識が数々のアイデアへと結実し、実行に移せる。
劫財→食神
前(劫財)迷いながら情報を取り込み経験を重ねる/並行して進める/副業や事業の広がり
後(食神)好きなことに夢中になれる/才能が開く/恋愛の活気/生活の乱れに注意
良い例 迷いつつ取り込んできた学びの中から、本当に好きなことを見つけ、才能を開花させられる。

食神から変化するとき

食神→劫財
前(食神)好きなことに夢中/恋愛の活気/わがまま・生活の乱れ
後(劫財)迷い/情報を取り込み経験を重ねる/仲間と組んで動く/副業や事業の広がり/体調注意
良い例 夢中だった趣味や仕事が枝分かれし、副業や多角化へ広がる。/一人で楽しんでいたことが、仲間と取り組む形になる。
マイナス例 食神期の生活の乱れが尾を引き、次の10年で体調を崩してしまうことも。
食神→傷官
前(食神)好きなことに夢中/恋愛の活気/わがまま・生活の乱れ
後(傷官)技術が磨かれる/資格の取得・活用/一点集中/別れが生じやすい/心の揺らぎ/転職
良い例 夢中で取り組んでいたことが、かけがえのない技術へと結実する。
マイナス例 盛り上がっていた恋愛が、別れやもめごとを重ねて人への不信につながることも。
食神→正財
前(食神)好きなことに夢中/恋愛の活気/わがまま・生活の乱れ
後(正財)地道に積み上げて成果/パートナーシップが育つ/生活が整う/貯蓄/穏やか
良い例 夢中だった趣味が仕事へと昇華する。/育ってきた恋愛がパートナーシップへ深まる。/乱れていた生活が整っていく。
マイナス例 夢中だった物事への熱が冷め、次の10年を退屈に感じてしまうことも。

傷官から変化するとき

傷官→食神
前(傷官)技術が磨かれる/資格の取得・活用/別れが生じやすい/孤独感/心の揺らぎ/転職
後(食神)好きなことに夢中/才能が開く/恋愛の活気/前向きになれる/生活の乱れに注意
良い例 懸命に磨いた技術が才能へと昇華する。/感じていた孤独が、恋愛の縁の広がりへ。/不安定で沈みがちだった心が前向きに転じる。
傷官→比肩
前(傷官)技術が磨かれる/資格の取得・活用/別れが生じやすい/心の揺らぎ/転職
後(比肩)核となる人・仕事・場との出会い/要となる出来事/独自の個性/独立への流れ
良い例 培った技術を武器に独立して働けるようになる。/別れの多かった人間関係が、新たな大切な出会いへと切り替わる。
傷官→偏財
前(傷官)技術が磨かれる/資格の取得・活用/別れが生じやすい/心の揺らぎ/転職
後(偏財)自己投資で実力が伸びる/支出が多い/忙しくなる/交流が活発/対人トラブル
良い例 磨いてきた技術や資格が、人とのつながりを通して仕事や収入に結びついていく。/活動の場が一気に広がる。
マイナス例 交流と支出が増え、忙しさから心身が疲れやすい。お金の出入りも大きくなる。

偏財から変化するとき

偏財→正財
前(偏財)自己投資で実力が伸びる/支出が多い/交流が活発/対人トラブル
後(正財)地道に積み上げて成果/パートナーシップが育つ/生活が整う/貯蓄/穏やか
良い例 伸びた実力が確かな成果に結びつく。/活発だった交流がパートナーシップへ深まる。/貯めにくかったお金が、貯蓄が増える方向へ。
偏財→傷官
前(偏財)自己投資で実力が伸びる/支出が多い/交流が活発/関心が広がる/対人トラブル
後(傷官)技術が磨かれる/資格の取得・活用/一点集中/別れが生じやすい/心の揺らぎ/転職
良い例 伸びた実力が、かけがえのない技術へと結実する。/あちこちに広がっていた関心が、一点に絞り込めるようになる。
マイナス例 活発だった交流が、別れやもめごとを重ねて人への不信につながることも。
偏財→正官
前(偏財)自己投資で実力が伸びる/支出が多い/交流が活発/対人トラブル
後(正官)仕事運・出世運が高まる/パートナー運の上昇
良い例 伸びた実力が、昇進・収入増・売上増へとつながる。/こじれていた人間関係が、良好な関係へ転じる。

正財から変化するとき

正財→食神
前(正財)地道に積み上げて成果/パートナーシップ/生活が整う/貯蓄/穏やか
後(食神)好きなことに夢中/才能が開く/恋愛の活気/生活の乱れに注意
良い例 地道に積んできたことが才能へと昇華する。/穏やかだが退屈だった日々が、楽しさのある日々へ変わる。
正財→偏財
前(正財)地道に積み上げて成果/パートナーシップ/生活が整う/貯蓄/穏やか
後(偏財)自己投資で実力が伸びる/支出が多い/交流が活発/対人トラブル
良い例 積み上げてきたことに自己投資が加わり、実力の伸びが加速する。/穏やかだった日々に、活発な交流が生まれる。
マイナス例 蓄えてきた貯蓄を、次の10年で使い過ぎてしまうことも。
正財→偏官
前(正財)地道に積み上げて成果/パートナーシップ/生活が整う/貯蓄/穏やか
後(偏官)試練・重圧/規模が大きくなる/厳しい経験から学ぶ/トラブル/ストレス・体調注意
良い例 積み上げてきた土台があるので、大きな役割や責任を任されても踏ん張れる。
マイナス例 穏やかだった暮らしに重圧や試練が加わり、ストレスや体調に注意が必要になる。

偏官から変化するとき

偏官→正財
前(偏官)試練・重圧/厳しい経験から学ぶ/トラブル/ストレス・体調注意/対人トラブル
後(正財)地道に積み上げて成果/パートナーシップ/生活が整う/貯蓄/穏やか
良い例 重圧の中で学んできたことが、確かな成果へ結びつく。/こじれていた人間関係が解け、パートナーとの暮らしが安定する。
偏官→正官
前(偏官)試練・重圧/厳しい経験から学ぶ/トラブル/ストレス・体調注意/対人トラブル
後(正官)仕事運・出世運が高まる/パートナー運の上昇
良い例 重圧を感じてきたことが、昇進・収入増・売上増へと転じる。/こじれていた人間関係から、良好なつながりが増えていく。
偏官→印綬
前(偏官)試練・重圧/厳しい経験から学ぶ/トラブル/ストレス・体調注意/対人トラブル
後(印綬)発信・発表の運/研究や趣味に打ち込む/後押しを得られる/落ち着き
良い例 重圧の多かった暮らしが、周囲の後押しを得られる暮らしへ。/増えていた対人トラブルが、落ち着いた生活へと変わる。

正官から変化するとき

正官→偏財
前(正官)仕事運・出世運/仕事に打ち込む/パートナー運/プライドが高まる
後(偏財)自己投資で実力が伸びる/支出が多い/忙しくなる/交流が活発/対人トラブル
良い例 成果の出た仕事が、いっそう忙しくなっていく。/仕事に打ち込む日々から、交流が増えて楽しい日々へ。
マイナス例 高くなったプライドが、次の10年で人間関係のもめごとに発展することも。
正官→偏官
前(正官)仕事運・出世運/仕事に打ち込む/パートナー運/プライドが高まる
後(偏官)試練・重圧/規模が大きくなる/厳しい経験から学ぶ/トラブル/ストレス・体調注意
良い例 大きく育った仕事が、自分の許容量を超えるほどの規模へと広がっていく。
マイナス例 良い流れだった物事が、次の10年で試練に転じてしまうことも。
正官→偏印
前(正官)仕事運・出世運/仕事に打ち込む/パートナー運/プライドが高まる
後(偏印)変化・移動が多い/生活や気持ちが揺れやすい/アイデアや発明が生まれる
良い例 組織の中で得た信用を土台に、新しい発想や自由な働き方へ踏み出せる。
マイナス例 安定していた立場や環境が変わり、気持ちが揺れて落ち着かない時期になりやすい。

偏印から変化するとき

偏印→印綬
前(偏印)変化・移動が多い/生活や気持ちが揺れやすい/アイデアや発明/自由を求める
後(印綬)発信・発表の運/研究や趣味に打ち込む/後押しを得られる/落ち着き
良い例 揺れて不安定だった暮らしが落ち着きを取り戻す。/次々と浮かんだ発想が一つの研究テーマにまとまったり、人気へとつながっていく。
偏印→正官
前(偏印)変化・移動が多い/生活や気持ちが揺れやすい/アイデアや発明
後(正官)仕事運・出世運が高まる/パートナー運の上昇/安定感
良い例 湧き出た発想や発明が、大きな仕事へと発展する。/揺れていた暮らしが、安定感のあるものへと変わる。
偏印→劫財
前(偏印)変化・移動が多い/気持ちが揺れやすい/アイデアや発明/自由を求める
後(劫財)迷い/情報を取り込み経験を重ねる/新たな挑戦/並行して進める/仲間と組んで動く/副業や事業の広がり
良い例 湧き出た発想が、新たな挑戦へとつながる。/自由に生きてきた歩みが、仲間と関わり他者とともに進む形へ変わる。

印綬から変化するとき

印綬→偏印
前(印綬)発信・発表の運/安定志向/研究や趣味に打ち込む/後押しを得られる
後(偏印)変化・移動が多い/気持ちが揺れやすい/関心が複数に広がる/アイデアや発明
良い例 積み上げた研究や人気から革新的な発想が湧き出し、複数の個性的な仕事へ枝分かれしていく。/一つの研究テーマが、複数のテーマへと広がる。
マイナス例 安定していた暮らしが、次の10年で不安定に傾くことも。
印綬→比肩
前(印綬)発信・発表の運/安定志向/研究や趣味に打ち込む/後押しを得られる
後(比肩)核となる人・仕事・場との出会い/要となる出来事/独自の個性/独立への流れ
良い例 高めた人気を土台に独立して活躍できる。/没頭してきた研究や趣味の中から大切な一つを選び取り、自分の個性として活かせる。
印綬→偏官
前(印綬)発信・発表の運/研究や趣味に打ち込む/後押しを得られる/落ち着き
後(偏官)試練・重圧/規模が大きくなる/人を導く立場に立つ/厳しい経験から学ぶ/トラブル/体調注意
良い例 打ち込んできた研究が、より大きな規模へと広がっていく。
マイナス例 安定していた暮らしに、次の10年で試練が増えてくることも。

まとめ

大運が切り替わる時は、変わる前の通変星と変わった後の通変星を照らし合わせることで、これから進んでいく方向を見通すことができます。

転換期を四柱推命の視点で捉えておけば、大きな変化の波に飲み込まれて慌てるのではなく、落ち着いて次の流れに備えることができるようになります。

POINT
転換期=大運が切り替わるタイミング
大運が変わる時は、変わる前と後の通変星に注目!