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空亡(天中殺)
“根が張りにくい”充電の時期と、6つのタイプ
空亡(くうぼう)とは
空亡は天中殺(てんちゅうさつ)・殺界とも呼ばれます。十二支のうち、その人にとって2つの支が「空(から)」になっている状態を指します。
空亡の支は、干支が結びついて「根」を張る働きが弱まるため、物事が根付きにくい・空虚になりやすい、と読みます。時期としては無理を避けて“充電”に向く2年間と考えます。
POINT
空亡=根が張りにくい2支。天中殺・殺界とも。無理をせず整える時期。
なぜ「2支」が余るの?
十干は10種類、十二支は12種類。順に組ませていくと、支のほうが2つ多いので必ず2つの支が余ります。
たとえば 甲子 から順に組んでいくと 癸酉 までで十干を使い切り、戌・亥 が余ります。これが「戌亥空亡(戌亥天中殺)」。この“余り”が空亡です。
自分の空亡は?
空亡は日柱の干支から決まります。当ツールでは自動で判定し、命式表や「空亡が来る年」カードに表示します(手計算は不要です)。
6つのタイプ
空亡は2支ずつ、6タイプに分かれます。それぞれに持ち味(得意な役回り)と、少し苦手なタイプの人があるとされます。
子丑(ねうし)天中殺
何もないところから道を切り拓く、初代運に恵まれたタイプ。前例のない発想で現状を打開していける。
やや苦手:ずる賢い人
寅卯(とらう)天中殺
補佐役・2代目としての才能を発揮しやすいタイプ。既存のもの×自分の個性で新しい風を吹かせる。
やや苦手:強引な人
辰巳(たつみ)天中殺
現実世界での行動力・実行力に恵まれたタイプ。天才肌のアイディアマンとして唯一無二の存在感。
やや苦手:嫉妬深い人
午未(うまひつじ)天中殺
物事を完成させる・まとめ上げる力に優れたタイプ。既存の価値観を一新し、新しい方向へ導く。
やや苦手:短気で口が悪い人
申酉(さるとり)天中殺
一人ではなく集団で成し遂げるタイプ。組織の潤滑油として、みんなを輝かせていける。
やや苦手:利己的な人
戌亥(いぬい)天中殺
理想を掲げて突き詰めるタイプ。知恵と思考力に富み、自分だけの理想を軸に、ぶれずに進む。
やや苦手:押しが強い人
解空(げくう)=空亡がゆるむ・目覚める
空亡は「消えてなくなる」ものではありませんが、合(ごう=引き合って結びつく関係。三合・六合)や冲(ちゅう)=真向かいの支のぶつかりを受けると、その支が動き出して空亡の作用が解けます。これを解空といいます。
なぜ解けるの?(悪い+悪いなのに、が誤解の出発点)
「空亡+冲」=悪い+悪いなのに、なぜ解けて良くなるの?——ここがつまずきやすいところ。答えは、空亡と冲は“同じ種類の悪”ではないから。
・空亡=“状態”:その支が眠っている・空っぽ・気が抜けている状態。「悪い」というより「動いていない・不在」(灯りの消えた部屋、まだ芽が出ない種のイメージ)。
・冲=“力・動き”:ぶつかり=動かす・揺り起こすエネルギー(冲=動)。破壊的ではあるけれど、本質は運動・活性化。
だから正しくは「悪い+悪い」ではなく、「眠り(静)+叩き起こす力(動)=目覚め」。
古典の言葉に「空逢冲則不空(くうほうちゅうそくふくう)=空亡は冲に逢えば空ならず」。空っぽの鐘は音がしない(空亡)。叩けば鳴る(冲)。 叩くことは“空っぽを二重にする”のではなく、眠っていたものを“動”の力で起こす。だから空でなくなる=解空です。
ただし、合で解ける(合解)と冲で解ける(冲解)では、解け方の質が違います。
|
起こし方 |
質 |
合解 三合・六合 |
抱き込んで満たす (静かに埋める) |
穏やかに働きが戻り、整う。三合ならその五行も強まる |
冲解 冲 |
叩いて揺り起こす (動で目覚めさせる) |
働きは戻るが揺れ・波乱を伴う |
いちばん大事なポイント
どちらも空亡は解けます。良い/注意は「目覚めた支が用神(ようじん=その人に足りなくて助けになる五行。喜神〈きしん〉=味方してくれる五行とも)か忌神(きじん=多すぎて負担になりやすい五行)か」で決まります。用神が目覚めれば追い風、忌神が暴れ出せば注意——冲そのものが吉凶を決めるのではありません。
命式にもともと解空がある人(生まれつき)もいれば、大運(たいうん=10年ごとの運の流れ)・年運(ねんうん=1年ごとの運)の巡りで一時的に解ける時期もあります(当ツールが自動で判定します)。
過ごし方
“悪い時期”ではありません
空亡(天中殺)は「新しく根を張るより、整え・充電に向く時期」。大きな勝負や新規スタートを焦らず、学び・休息・見直し・種まきに充てると、次に伸びる力を蓄えられます。
まとめ
POINT
空亡(天中殺)=根が張りにくい2支・充電の時期
・十干10<十二支12 で必ず2支余る
・6タイプ(子丑・寅卯・辰巳・午未・申酉・戌亥)それぞれに持ち味
・合・冲で「解空」=働きが戻る(合解=穏やかに整う/冲解=揺り起こして解けるが波乱=“空逢冲則不空”)。吉凶は目覚めた支が用神か忌かで決まる
・焦らず整える・学ぶ・充電する時期